




ConoHa WING(コノハウィング)の契約を終了させたいと考えているあなたへ。
「ConoHa WINGの解約方法」は、ただ契約を解除するだけでなく、いくつか気をつけたいポイントがあります。
この手続きを間違えてしまうと、「サイトが見られなくなった!」「ドメインが使えなくなった!」なんてことになりかねません。
本記事では、ConoHa WINGの解約にまつわる疑問を解消し、安心して手続きを進められるよう、具体的な手順と注意点を網羅的に解説します。
対象読者:ConoHa WINGの契約を終了させたい方、またはサーバー移転を検討している方。
前提レベル:サーバーの管理画面を触ったことがある方や、初めて解約手続きをする方でも理解できるように解説します。

ConoHa WINGをスムーズに解約するためには、まず「解約」と「アカウント削除」の違いをしっかり理解しておくことが大切です。
「解約」とは、ConoHa WINGで契約しているサーバーサービスやオプションの利用を停止することを指します。
例えば、あなたが契約していたウィングパックやVPSなどのサーバー契約が終了し、それらのサービスが利用できなくなります。
ただし、ConoHaアカウント自体は残るため、いつでも他のConoHaサービスを再契約したり、過去の請求情報を確認したりすることが可能です。
一方、「アカウント削除」は、ConoHa WINGだけでなく、ConoHaが提供するすべてのサービスから完全に退会することを意味します。
ConoHaアカウント自体が消滅するため、再度ConoHaのサービスを利用したい場合は、新規でアカウント登録からやり直す必要があります。
もちろん、過去の契約情報や請求履歴もすべて消えてしまいます。
どちらが目的なのかで、取るべき手順が大きく変わりますので、まずはここを明確にしましょう。
「サーバーの利用をやめたいだけ」であれば「解約」で十分なケースがほとんどですよ。

「よし、解約だ!」と意気込む前に、ちょっと待ってください。
ConoHa WINGの解約は、引っ越しと似ていて、準備を怠ると後で大変なことになります。ここでは、解約前に必ず確認しておきたいポイントをリストアップしました。
あなたがConoHa WINGで作ったウェブサイトのデータ(WordPressのファイルやデータベースなど)は、解約と同時に削除されてしまいます。
もし今後もサイトを運営する予定があるなら、必ずすべてのデータをローカル(あなたのPC)や別のサーバーにバックアップしておきましょう。
「え、バックアップってどうやるの?」という方もご安心を。ConoHaのコントロールパネルから簡単にできる場合もありますし、WordPressならプラグインを使う手もありますよ。
ConoHa WINGで取得したドメインは、サーバー解約後も利用できますが、どこで管理するかを考える必要があります。
特に、ビジネスで使っているドメインなら、移管手続きは計画的に、余裕を持って行いましょう。
独自ドメインのメールアドレスを使っていた場合、サーバーを解約するとそのメールアドレスも使えなくなります。
重要な連絡先として使っている場合は、事前に別のメールアドレスへ移行するか、新しいメールアドレスを準備しておく必要があります。
顧客や取引先からの連絡を見逃さないためにも、この点は非常に重要です。
ConoHa WINGの料金は、契約期間に応じて前払いされるのが一般的です。
そのため、月の途中で解約しても、残りの期間に対する返金はありません。
「もったいないから、ギリギリまで使ってから解約しよう」と考える人もいるかもしれませんが、自動更新が有効になっていると、意図せず次の料金が発生してしまうことがあります。
これを防ぐためには、解約したい月の「契約更新日」をよく確認し、その前に自動更新を停止しておくことが何よりも大切です。
コントロールパネルから簡単に設定変更できますよ。

それでは、いよいよConoHa WINGの解約手続きに入りましょう。
ここでは、サーバーサービスの解約に焦点を当てて説明します。
まずは、ConoHa WINGの公式サイトから、あなたのアカウント情報でコントロールパネルにログインします。
ログインIDとパスワードを忘れてしまった場合は、パスワード再設定の手続きを行いましょう。
解約したいサーバーが現在稼働中の場合、先に「サービス停止」(シャットダウン)を行っておくと、予期せぬトラブルを避けられます。
左側のメニューから「サーバー」を選択し、停止したいサーバーを選んで「停止」ボタンをクリックします。
※これはサーバー自体を停止するだけで、解約手続きとは直接関係ありませんが、データ保全の観点から推奨されます。
これが最も重要な手順の一つです!
契約更新日の前に自動更新を停止しておかないと、次の期間の料金が自動で請求されてしまいます。
これで、契約期間が終了すれば自動的にサービスが停止し、新たな料金が発生することはありません。
「更新を停止したのに、まだサーバーが動いている…?」と思うかもしれませんが、これは契約期間が終わるまでは利用できるためです。ご安心ください。
SSL証明書やバックアップオプションなど、サーバー本体以外のオプションサービスを契約している場合は、それらも個別に解約手続きが必要です。
「オプション」メニューから、該当するサービスを選んで解約を進めましょう。
サーバーの自動更新を停止しても、オプションは別で更新されてしまうことがあるので注意が必要です。
最後に、未払いの料金がないか、コントロールパネルの「料金情報」などから確認しておきましょう。
すべての手続きが完了していれば、契約期間終了後にサービスが自動的に停止し、ConoHa WINGの解約方法は完了となります。

「これでスッキリ!」と安心してしまいがちですが、解約後にもいくつか気をつけたいポイントがあります。
事前に知っておくことで、「しまった!」という事態を防げますよ。
解約が完了すると、サーバー上のデータはすべて削除されます。
「バックアップしたはずなのに、なぜかサイトが復元できない…」というケースも稀にありますので、新しいサーバーへの移行が完全に成功し、サイトが正常に表示されることを確認するまでは、バックアップデータを大切に保管しておきましょう。
ドメインを他のサービスへ移管せず、ConoHa WINGで管理していた場合、サーバー解約後にドメインの更新を忘れてしまうと、そのドメインは失効してしまいます。
失効したドメインは、他の誰かが取得できてしまうため、ビジネスで使っている重要なドメインであれば、必ず移管手続きを完了させるか、別の管理会社で更新し続けるようにしてください。
独自ドメインのメールアドレスを使っていた場合、解約後はそのアドレスでの送受信ができなくなります。
もし、そのメールアドレスをSNSや他のサービスのアカウント登録に使っていた場合は、パスワードの再設定などができなくなる可能性があります。
重要なアカウントの登録メールアドレスは、事前に汎用的なフリーメールなどに変更しておくことを強くおすすめします。
ConoHa WINGの解約は、単に「やめる」ことではなく、計画的にステップを踏むことが重要です。
特に、データのバックアップ、ドメインの移管、そして自動更新の停止は、スムーズな解約には欠かせません。
解約前に必要な情報をしっかりと確認し、手順通りに進めることで、後悔のないサーバー移行やサービス終了ができるでしょう。
「ConoHa WINGの解約方法」は少し複雑に感じるかもしれませんが、この記事の手順に沿って進めれば大丈夫です。
不明な点があれば、ConoHa WINGのサポートにも遠慮なく相談してみてくださいね。

